講師:宮崎 英二
目的・・・コミュニケーションには、自分と自分のコミュニケーション、自分と他者とのコミュニケーションがあります。
先ず、第一回~第四回までは、自分と自分のコミュニケーションを通し、自分の内側で何が起こっているのかを知り、自分の状態を整えて(調和させて)ゆきます。
次に、第五回で、自分と相手の間にどのようなやり取りがなされているのかを分析します。
そして、第六回~第十回で目的に応じた他者とのコミュニケーションを学び合います。
第1回 「コンセプト」と「人生の満足度」
現代社会は勝ち負けや、地位・財産の有無を争う過酷な世界です。さらに人間関係で傷つくストレス社会です。「目の前の人をたいせつにすること」が人生の目標として、看護の現場と人生の人間関係の理論と技術を習得していきます。初日に「人生の満足尺度」(米国イリノイ大学エド・ディーナー教授)と終了時のスコアの変化を確認するための簡単なチェック①を行います。
第2回 「愛の考察」
だれもが愛を欲しいと希求しています。愛を考えることは、人生そのものを見つめることになります。愛とは「満たされていないものを満たしてくれるときに感じる情動」と捉えて、人生と看護の関係をみていきます。
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第3回 「傾聴と質問力」
一般的に傾聴は簡単にできると考えられていますが、ほとんどの人は傾聴はできないのです。それは脳の構造上からくるもので、聴いている間に自分が話すことに力点が置かれるからです。傾聴ができるようになると、次はクライアント(患者)の内面を引き出すための適切な質問が必要です。傾聴ができると人間関係が格段によくなります。
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第4回 「勇気づけ力」
勇気づけとは「やる気を喚起すること」です。傾聴と質問ができれば、内面の悩みが整理されて、気持ちが軽くなり、やる気が湧き上がります。信頼・尊敬・感謝は勇気づけの基本ですが、病状の軽重に関わらず、またふだんの人間関係にも勇気づけ力の技術は欠かすことはできません。
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第5回 「ほめ力」
「ほめる」ということは「条件付け」のほめ方となり、相手の心に響かず、逆効果になることが多いので、内面に届くほめ方などから、ほめられると何がどう変わるのか、メリットは何かなどを学びます。また「ほめて認めて・・8要素」/①ほめる。②認める。③傾聴。④尊敬。⑤信頼。⑥感謝。⑦大好き。⑧愛する。これらをロールプレーを交えて体験していきます。
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第6回 「心の裏表=リバースプログラム」
怒りを抑えるために、また人をほめるときに、また内面の言語化や自己紹介をするときになど、リバースの理論とツールを利用します。ネガティブな感情の裏側にポジティブが併せ持っていることを学習します。
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第7回 「ミラーワーク」
ミラーワークは小さな鏡を利用して、瞳と瞳孔に語りかけるものですが、瞳孔の奥は霊性(本質)につながる入口です。瞳孔の中に意識を集中していくと、その向こう側に今まで知らなかった内なる自分が見えてきます。瞳孔に「私はあなたをだれよりも愛します」の語りかけを繰り返しますと、愛の容器に愛があふれてくるようになります。
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第8回 「トラブル・シューティング」
このエクササイズは、日常の実例をもとに、出来事にとらわれることなく、本質の部分に焦点を当てて、その感情の解放や、トラブルの収束、心の癒しへの技術を習得するものです。このテキストに掲げられた例題がすらすら解けるようになれば、どんな難題を持ち込まれても楽々と解決できるようになれます。
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第9回 「目的論的治癒論」
「物理的現象には<知性と意識と目的がある>と考えられる」、ユングはあらゆる現象にはそこにかかわる人の意識が写し出されているのであるという。病気を例にとれば、病気という物理的事象に目的があるわけであり、目的があるかぎり、無意味な原因(病気になる原因)が引き起こすでたらめな結果(目的にそわない結末)があるはずがないと考えていきます。
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第10回 「ほめ言葉の実例」
私たちは人生の様々な場面で、難題や課題に直面することを避けて通れません。勇気づけとは、つまり、人生の難題・課題に立ち向かい、解決していくという自信を持てるように援助することと言い換えられます。ここでは100のほめ言葉を練習して、人を幸せと健康に導く技術を習得します。
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第11回 「認定試験」
病と癒しについての考察。愛の代償行為について。トラブルはなぜ起きるのか。傾聴がなぜたいせつなのか。ハピリスの8要素、など。
第12回 「認定試験」
「幸福度テスト②」(①~②の比較)、トラブルシューティング例題試験。ポジティブワードとネガティブワード。など