ホリスティックアプローチ1 (アロマハンドマッサージ): 2/19

初級講座Ⅰ 千葉

目的

目的、目の前の病状や症状にとらわれず、その原因となる背景、ホリスティック(全人的)な視点、感性を育成する。

人間を「体・心・気・霊性」等の有機的統合体ととらえ、社会・自然・宇宙との調和にもとづく包括的、全体的な癒しのケアの提供を目指す。

西洋医学の利点を生かしながら各国の伝統医学、アロマ、ヒーリングなどの各種代替療法を統合し、看護計画の立案、アセスメントを行う力を身につける。

慈愛の心で患者に寄り添い、病の深い意味に気づき人生の創造を促す看護師、セラピストの育成。

ホリスティックアプローチの概念

定義1. 「ホリスティック(全人的)な医療の提供」

医療を行う際の“目的=ゴール”になるのが「健康」ですが、まず基盤としてこの大事な健康についてきちんと考えることが大切です。一般に、医学教育では病 気のことは教えても健康のことは教えないという状況であること、そして健康かどうかを証明するのに常識となっている一般的な「健康診断」では、肝臓病など の病気チェックはできても自律神経失調症やメンタルヘルスはチェックできないという現状から、もっと健康について理解して医療に取り組むことが重要だとい う指摘がされています。
そして、その際「体」だけでなく目に見えない「心」や「気・霊性」を含めた“body-mind-spirit”の視点から、さらには社会環境(家庭環 境、職場環境、地域環境)や自然環境(ひいては地球環境、宇宙環境まで)まで含めた全体的(ホリスティック)な視点から健康を考えることが重要となります。

定義2. 「自然治癒力を癒しの原点におく」

病気になったときには、過労や生活習慣の乱れ、ストレス過多などの種々の原因で“自然治癒力”が低下してしまって発病してしまうことが多くみられます。
したがって、その原因をそのままにしておいて、薬や処置だけを用いたのでは根本的な治療になりません。治療、癒しの原点は、生命が本来もっている“自然治癒力”を基盤におき、この自然治癒力を高め、増強することだといえます。
医学の研究においても「自然 治癒力はどうすれば高まるか」という取り組みがもっと増えていき、医療の現場でも薬や処置だけでなく自然治癒力を高める方法を行ったり、指導することが期 待されます。

定義3. 「患者自らが癒し、治療者は援助する」

病気になっているのは患者さん自身です。したがって、本人がまず治療に取り組もうという姿勢が大切です。一昔前のような「お医者さん任せ」で、ただ薬を飲 むとか注射だけで治してもらいたい、といった考え方ではなく、医師や治療家からやってもらう治療よりも患者さん自らが自然治癒力を高めるための“養生”を 実践したり、自分で行える“自己療法(セルフケア)”を行い、生活習慣・ライフスタイルを改善して自然治癒力を高め、「自ら癒す」姿勢が基本となります。
一方、医師や治療家としては、薬や施術だけを行うのではなく、患者さんが自ら取り組むための「養生法」や「セルフケア」の方法を指導し、患者さんが主体 的に治療に取り組むのをサポートする姿勢が重要になります。

定義4. 「様々な治療法を選択・統合し、最も適切な方法を行う」

ホリスティック医療では、自然治癒力を高め、患者さんが自ら取り組む方法を重視することから、バランスを整え自然治癒力を高める種々の補完・代替療法を用 いることが多くなります。
しかし、ここで大事なことは、ホリスティック医学はアンチ西洋医学ということではなく、西洋医学が必要な状態ではタイムリーに上 手に用いることが推奨されます。
例えば、盲腸のときの的確な手術や不定愁訴のときに種々の検査で異常がないかを調べておいて重病がないかを確認しておくことなどです。
また、種々の補 完・代替療法をいくつか併用することもおこりますが、その際にただ寄せ集めるだけでなく、患者さんに適した時期や組み合わせなどを検討して統合的、体系的 に用いることが重要になります。

定義5. 「病の深い意味に気づき、自己実現を目指す」

病気は障害、老い、死などは一般に喜べるものではないとしても、単純に偶然の災いとか嫌なものととらえるのはなく、これらの一見否定的にみえることの意味 を考えることが重要なことになります。
病気になった原因・意味を生活習慣の問題やストレスの受け方や対応の仕方の問題などから考えること、さらには、社会制度、職場環境など個人を越えた問題 として、そして環境問題など、人類、地球レベルでの問題をも考えることで気づきが得られ、むしろ人生の転換点になることもあります。
また、これらの否定的 なことを人生のプロセスの中でどう考えていくかということ、健康や若さなどの明るい面だけをよしとするのではなく、病気や老いなどの影の価値をも認めてい く姿勢を重要と考えています。

「ホリスティック医学」 日本ホリス ティック医学協会(編著)/東京堂出版より

講師:中 ルミ

定員:1クラス 10名

受講日:2月19日(日)
15:00〜未定

授業料:一般¥5,000 / IHAN会員 ¥3,000

会場:ルミナス訪問看護ステーション
千葉県千葉市稲毛区小仲台6-2−7

終了しました


講師
中ルミ
定員
1クラス10
受講日
219
授業料
¥5,000 会員¥3,000
会場
ルミナス訪問看護ステーション
千葉県千葉市稲毛区小仲台6-2−7
お申込み
終了しました


講師:中ルミ 先生 Rumi Naka

千葉県医療技術大学校 第一看護学科卒業。元科学技術庁 放射線医学総研究所にて癌看護に務める。海外研修後心と体と魂の三身一体のホリスティック医療に興味をもち、セコム訪問看護ステーションでの勤務を経て、アロマやヒーリング、などの代替療法を取り入れたルミナス訪問看護ケアステーション・ルミナスヒーリングサロンを立ち上げ、普及に努めている。国際ヒーリング看護協会理事長。ルミナス訪問看護ケアステーション、ルミナスホリスティックアカデミー代表。

★資格等
看護師 / イソベヒーリングメソッド / レイキ マスター / シータヒーリング 基礎・応用 / 筋整流法 初級・上級 / アロマタッチ レベル1・2 / ヒーリングタッチ レベル1・2・3・4・5

★研究発表、論文等の業績
第35回国際生命情報科学シンポジウム:「看護に生かすエネルギーフィールドへのアプローチ」
ホリスティック医学シンポジウム2012:「いのちに学ぶ 生きる意味」パネリスト
第15回日本統合医療学会(IMJ2011埼玉大会):「東日本大震災の被災者に対する補完代替療法」の報告
がん看護の今NO.135 20130123:「終末期ケアどう対応するか」「安心して迎えるターミナルケア」
日本ホリスティク医学協会April2013:「在宅がん患者さんと家族の癒し」ヒーリングタッチの紹介セミナー
第44回(平成25年度)日本看護学会:「在宅看護におけるヒーリングタッチの有効性の検証」
私の町の介護アロマ 講師:「在宅介護に活かすアロマタッチ」
日本看護協会研修:「ヒーリングによるストレスマネージメント」