命輝く医療とは 合宿討論会

 

 

統合医療とは…  代替医療とは…  ホリスティック医療とは…


統合医療とは…

統合医療とは、今日医療制度の中心になっている西洋医学の治療方法だけでなく、代替医療の療法を取り入れ、バランスよく総合的に患者の治療とケアをしていく医療のことです。

統合医療は、米国アリゾナ大学の医学教授アンドリュー・ワイル氏(1942年〜)が提唱した考え方です。ワイル氏は薬用植物や伝統医療、シャーマニズムなどの研究を通じて、本来人が持っている自然治癒力を引き出す医療の必要性を説くようになったようです。 現在の米国では医学系大学の60%は統合医療の考え方を取り入れ、代替医療の講座を設けています。 日本では、明治維新以前の療法として漢方や鍼灸といった伝統医療が主流でしたが、明治維新以後西洋医学が取り入れられ、伝統医療は衰退していきました。しかし近年になり、米国での統合医療の流れを受けて、広がりを持ち始めています。


代替医療とは…

代替療法・代替医療というのは、現代の西洋医学以外の医学や医療の総称です。
この中には、東洋医学(漢方、鍼灸、気功など)全般、食養生、ホメオパシー、アロマテラピー、カイロプラティック、各種サプリメント、呼吸法、太極拳などの他、医療・療法としてはまだ認知されていない様々な療法が入ります。
代替療法という呼び名は、主にアメリカで使われてきた言葉で、ヨーロッパでは補完医学、と呼ばれてきました。
また、世界保健機構(WHO)では、代替療法の多くを伝統医学として取り扱っています。


ホリスティック医療とは…

ギリシア語の「holos」(全体)を語源とする『Holistic』は、エコロジカルな社会を目指す人たちにとって最も重要なキーワードの一つで、「全体的」「全的」「全体論的」などと訳されています。同じ語源から生まれた言葉には、「whole」(全体)「heal」(治癒)「holy」(聖なる)などがあります。
ホリスティックとはもともと生き方の問題です。周囲とのつながりの中で、自分らしく伸び伸びと生きていくことを言うのです。ライフスタイルがホリスティックでなくて、医療だけがホリスティックというわけにはいきません。
第一、医療だって生きていることに他なりません。病の中にあって、これまで通りに自分らしく生きることを可能にしてくれるもの。それこそ医療なのです。だから医療も本来ホリスティックなものなのです。健康で生きることと病んで生きることの間には、実は境界などないのです。その意味で、わが国には、これまで医療は存在していなかったと言っても過言ではありません。存在していたのは医学だけでした。
私たちが、よく生き、よく病み、よく死ぬために、もうそろそろ本来の医療を手にしなければなりません。そのための第一歩が、私たち一人ひとりがホリスティックな生き方に目覚め、これを実践していくことではないでしょうか。

ホリスティック医学の定義

@ホリスティック(全的)な健康観に立脚する
人間を「身体・心・気・霊性」等の有機的統合体ととらえ、社会・自然・宇宙との調和にもとずく包括的、全体的な健康観に立脚する。
A自然治癒力を癒しの原点におく
生命が本来自らのものとしてもっている「自然治癒力」を癒しの原点におき、この自然治癒力を高め、増強することを治療の基本とする。
B患者が自ら癒し、治療者は援助する
病気を癒す中心は患者であり、治療者はあくまでも援助者である。治療よりも養生が、他者療法よりも自己療法が基本であり、ライフスタイルを改善して患者自身が「自ら癒す」姿勢が治療の基本となる。
C様々な治療法を総合的に組み合わせる
西洋医学の利点を生かしながら、日本を始め、中国、インドなど、各国の伝統医学、心理療法、自然療法、栄養療法、食事療法、運動療法、民間療法などの種々の療法を総合的、体系的に組み合わせて、最も適切な治療を行う。
D病への気づきから自己実現へ
病気を自分への「警告」ととらえ、人生のプロセスの中で、病気をたえず「気づき」の契機として、より高い自己成長・自己実現を目指していく。


*代替医療とは…,ホリスティック医療とは…    引用先:帯津三敬クリニック

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